悪魔の3歳児VS鬼 どうなる!?トイレトレーニング!!
~今はむかし、節分間近のある日のこと〜
3歳になったのを機に長男のトイレトレーニングを始めたのが3か月ほど前だったが、俗にいう魔の2歳児が終わったと思ったら悪魔の3歳児に成長していて、トイトレはかなり手こずっていた。春から通う予定の幼稚園は、無理にオムツを外す必要はないという方針だったので、特に焦っていたわけではないのだけれど……毎日“あの時”に必ず衝突してしまう。
さあ! ほら! ウンチ出たよね?オムツ替えよう!!
「替えない!!!」
そうなの? なんで? そのままだとほら……気持ち悪いでしょ? お尻にウンチくっついたまんまだと、痒くなっちゃうし……ね?
「出てない!!!!!」
・・・・・・いや! いや!! いや!!!
出てますやん!!! ガッツリ匂ってますやん!!! お尻のとこ、重みでオムツ垂れ下がってますやん!!!
「出てないの!! 替えないの!!! 」
・・・・・なんで? そこ、ウソつく?
もう、隠しようないから……替えよう……ほんと、謝るから……ねぇ……ごめん……お願い……オムツ替えさせてー
「出てないのっ!!!!!」
いや! 出てるでしょ?
こっちに来いっ!! ほら!! もう! 言う事聞けっ!! このっ!! ペンするぞ!!! (以下、自粛)
こんなやり取りが、毎日30分以上続いていた……もう、イヤだ……
私だってね、こんなことで怒りたくないのよ。オムツの中にウンチが入ったままだとしても、別に死なないし。もう放って置こうと……何度思ったことか。そうすれば程なくして自分から「オムツ替えてー!」と言ってくるはず!!なんてアドバイスしてくれた人もいましたね。でもね、待てど暮らせど長男は私のところに来てやくれません。ずーっとオイニーを漂わせているわけです……30分でも、1時間でも。
だから、もうこの日は鬼を呼んでくることにした。私が言ってもダメだから。鬼から言ってもらうことにした。
「はいはい。分かりました。ウンチ出てないのね。そういうことなら、もういいです。お母さん、ちょっと鬼ヶ島まで行ってくるわ。鬼に来てもらうわ!!」そう言って、母は一人で鬼ヶ島に向かいました。どこにあるのか知らんけど。
程なくして“ピンポーン”とインターホンが鳴る。お父さんの背中越しにモニターを覗き込む長男。
そこに映った鬼 ↑ を見て「わ〜!! オムツ替える~!!!」と号泣。
と、そこで終われば荒療治ではあるものの大成功だったはず。しかし調子に乗った鬼は何だか楽しくなってしまい、家の中まで入って行きました。
「オムツ替えるか~? トイレも行けるか~?」と言う鬼の声……ん? どっかで聞いたことあるぞ? とキョトンとしながらも、長男は一応素直にうなずく……
ヤバい! これ以上ここにいたらバレる!!! と、慌てて外に出ようとする赤鬼。しかし、あろうことかマンションの向かいの住人が、ちょうど出かけるところだった。ドア穴から外を窺う鬼……背中に刺さる疑惑の眼差し……
お向かいさんがいなくなるのを静かに待って、赤鬼はドアを開け帰って行きました。
程なくして、母帰宅。
「いや~ 鬼ヶ島怖かったわー。お母さん鬼に飲み込まれちゃったんだよ。そこからは何にも覚えていないんだけど……赤い鬼だったな。ここに、来なかった?」
「うん、来たよ……お母さんと同じ、その靴下履いてたよ……」
「……へ、へぇ……お、お揃いかー」
か、かなり苦しい状況だ。が、しかし! そこはまだ可愛い3歳児!! 鬼との約束を守り、丸一日積極的におまるで用を足していた。結果オーライ!! 大成功!!!
鬼の襲来を受け、この日から本格的にスタートしたトイレトレーニング。過去に2回チャレンジして失敗に終わっているのだが、今回は巷で話題になっていた『カリスマトイレトレーナーが提唱する3日間集中プログラム!!』というのを実践することにしました。
てか、カリスマトイレトレーナーって何? 誰?
さぁ、ホントに3日間でオムツが外れるかなー?
今日はここまで。
気になる結果は、また今度ー!!